ロクデナシ/THE BLUE HEARTS
役立たずと罵られて 最低と人に言われて
要領良く演技出来ず 愛想笑いも作れない
死んじまえと罵られて このバカと人に言われて
うまい具合に世の中と やって行くことも出来ない
全てのボクのような ロクデナシのために
この星は グルグルと回る
劣等生でじゅうぶんだ はみだし者でかまわない
お前なんかどっちにしろ いてもいなくても同じ
そんな事言う世界なら ボクはケリを入れてやるよ
痛みは初めのうちだけ 慣れてしまえば大丈夫
そんな事言えるアナタは ヒットラーにもなれるだろう
生まれたからには 生きてやる
生まれたからには 生きてやる
誰かのサイズに合わせて 自分を変えることはない
自分を殺すことはない ありのままでいいじゃないか
劣等生で じゅうぶんだ
今まで生きてきて
優等生と言われる感じではなかった。
学校の成績は、いわゆる普通
5段階評価で2と3がほとんど。
たまに4とか5があったり。
部活で野球やってたけど
スタメンに慣れずに控えメンバーで中学の野球部は終わる
高校に行ってからは
怪我を理由に野球部に入るも一年たたずにやめてしまう。
悪いこともそこそこやったと思ったら
ボランティア活動やってみたり
何日も家に帰らないで
出歩いて遊んでみたり
手あたり次第
ろくでもないことをしてた。
その中で
人に悪く言われることもあったし
自分で自分のことを悪く思うことも
毎日のようにあった。
お前といてもつまらない
使えねーなお前
こんなようなことなんて
毎日に近い頻度で言われたし
自分のことを毎日そう思っていた。
自己肯定感が低いのは
多分
いや、絶対こんな環境にいたからだと思う。
否定、拒絶、失望、叱責
いずれ無関心
何も考えないで遊んでるときは楽しかった。
自分のことを考えたら
死にたくなることなんてよくあった。
死んじゃえば?
って人に言われて
言われたから死んじゃおうかなって思ったこともあった。
今だからはっきりわかるし
これを書いてる今も思う
苦しいよ
つらいよ
そう思ったことなんて何度もあった。
人に話せばいいじゃんって思いもした。
誰にはなせばいいの?
親?
家に帰らないで遊んでるのに?
友達?
その友達に死んじゃえば?
って言われるんだけど?
学校の先生?
今思ったら話してみたらよかったなって思う。
親でも学校の先生でも
ちゃんと話したら聞いてくれてたかも。
つらかった。
今だったらよくわかる。
自分を含め、自分を肯定してくれる人なんて
本当に誰もいなかった。
悪いことをしたら警察の人と話す機会があるけど
そんなことしたくなかったし
学校の先生は
黒板の前で話をする人
他の大人たちには
何となく変なことしないか疑いの目で見られていた気がする。
中途半端に優秀で
中途半端に悪くて
中途半端に器用で
遊ぶ友達もいたし
受け答えも普通
日常生活を送るうえでそんなに不便も感じなかったし
バイトしてて不自由しないくらいの金もあった
悪かったり
優秀だったり
スポーツが得意だったり
そんな人たちも何かしらの葛藤があるだろうけど
当時本当につらかった
たまに泣いたりすることもあった。
でも
いなくならなくていいんだ
死ななくていい
生きてていい
何もできなくてもいい
泣いてもいいし、怒ってもいい。
絶望してもいいし、諦めててもいい。
まだなんかできることがある
自分の声を聞くんだ
そこらへんに落ちてる紙に
そこらへんの適当なペンで
思ったことを書いてみる
ケータイのメモでもいい
書いて、入力して
形にするんだ
どーせ変わらないと思うなら
そこに落ちてる紙に
「どーせ何も変わらないだろうけど、〇〇したい」
って書いてみる
ご飯食べたい
って思うからご飯食べれる。
思うだけじゃなくて。
形にするんだ。
世界の隅を探して
誰にも見つからないような場所で泣いたりしてきたから言える
自分はここにいる
小さいことでいいからやってみるんだ。
今すぐじゃなくていい。
大きくやらなくていい。
いつも右手で開けるドアを
左手で開ける
そんなレベル感でいい。
不満でなんか変えたいなら
普段と違うことを試してみよう。
今、自分がどこにいるか
ちゃんと探そう。
自分の家からコンビニに行くことだって
自分の家という現在地と
コンビニというゴールがわかるからそこに行くことができるんだ。
スタートとゴールがわかれば
次はどうやって行くかだ
右足出して、左足出して歩いてもいいし
左手と右足を交互に動かして逆立ちしてもいい
自転車、スケボー、バイク
手段はいくらでもある。
自分の現在地を見つけて
思ってることを形にしよう。